新入社員に対する研修を行われている事業社様にて、サポート用の既存Webアプリケーションのテスト構築を支援いたしました。
自社で構築されている数名の開発チームに参画する形でアプリケーション運用上の問題を提起し、解決方法を提案致しました。
現状で、新入社員のモチベーションアップ・早期の離職防止などを図るWebアプリケーションを運用されていました。
運用上の問題として、重なる修正・デバッグの度に不具合が頻発しており、お客様よりの問合せも少なくありませんでした。
こうした事象の原因としては、アプリケーションのコード品質の担保ができていないことがあげられます。
実際に、運用されているアプリケーションは立ち上げ後そこまで間も無く、全体としてテストコードが皆無に等しい状態でした。
その結果として、コード修正による影響範囲が把握できず、思わぬ不具合を度々引き起こしていました。
私の方で、まずその現状を指摘した上で、テスト環境の構築、導入を進めて参りました。
コード上のユニット間の分離が悪く、また短期間に担保を与えられるようなテストを用意する必要があったことから、実際のブラウザ上での挙動をテストする環境およびスクリプトを構築し、毎回のデプロイを行うCIパイプライン(アプリケーションの更新を行う仮想マシン)上にテストを行うプロセスを設置しました。
ブラウザ上のエミュレーションはSeleniumと呼ばれるライブラリを使用して行い、万が一テストに失敗した場合、通知が来るようになっており、未然のバグ改修を可能にしています。
新規機能に対する追加テストシナリオの対応体制なども含めて引き続き対応しています。